両利きの経営と新規事業開発

昨今、多くの企業で既存事業の売上が伸び悩んでおり、新規事業の道を模索し始めているようです。

ネット上で新規事業やイノベーションに関する記事が以前よりも多くなってきているように感じますし、弊社への問い合わせも徐々に増えてきているからです。

新規事業に関する各社で公表されている数値と、官庁発表のデータから推測すると、新規事業の成功率、すなわち事業として成立する可能性はわずか10%未満であると試算できます。

一方、書籍「両利きの経営」では、新規事業を成功させるためには「リーダーのバランス能力」が不可欠と書かれています。

何のバランスかと言えば「知の探索」すなわち既存事業の深化と「知の探索」すなわち新規事業の進化です。

しかし組織の中で、この2つのバランスを取る、あるいは取り続けることは非常に難しく、完全にリーダーの能力に依存すると記されています。

すべての企業に、こうしたバランスの取れるリーダーが在籍しているわけではないでしょうから、必然的に、新規事業で成功する企業の数は制限されてしまいます。

ここが新規事業開発の成功率が上がらない大きな要因ではないでしょうか。

実は新規事業開発の成功は、リーダーに頼らなくても、もっと簡単に、早く成し遂げることができます。

それは「仕組み」を構築し、活用することです。
具体的には、新規事業開発を推進する「プロセス」を社内で根付かせることです。

この「プロセス」を社内で根付かせる「仕組み」があれば、有能なリーダーがいなくても、新規事業を立ち上げることができます。

もっと具体的にお話ししましょう。

それは「顧客開発モデル」を実行することです。

顧客開発モデル」とは、スタートアップ企業がゼロから製品やサービスを開発し、事業化するまでのロードマップをプロセスとして体系化したもので、米国の起業家・スティーブ・ブランク(Steve Blank)氏によって提唱された考え方です。

逆に、新規事業開発の業務や日々の作業がこなれてくると、そこから新たなリーダーが育っていくこともあります。

このように、存在しないリーダーを渇望して新規事業開発を失敗させるより、「顧客開発モデル」により正しい開発を進めてどんどん成果を出すことにより、リーダーを育てる方が、現実的と思いますがいかがでしょうか。

執筆者

SPRINTマスター夏本 健司

事業創造イノベーター/AIソロプレナー

夏本 健司

複数企業の事業コンサルタントをしつつ、AI 駆動ソフトウェア開発とマインドチェンジのコーチをしています。
ライフワークでは、社会課題の解決を AI と共に成し遂げる活動・研究をしています。

スプリントジャパン株式会社 代表取締役。東京藝術大学美術学部卒業後、テレビ朝日グループ、電通グループにて、 Web構築ディレクター/UIデザイナーを経験。

2017年に「デザインスプリント」のテストマーケティングと企業内研修・公開ワークショップを開始。

2021年に「顧客開発モデル」をベースにした「失敗しない事業開発法」のサービス化を開始。

2024年に「AIによる事業創造プロセスの生産性向上」のサービス化を開始。

主な実績

デザインスプリント顧客開発モデルのファシリテーター歴7年、企業内研修・公開ワークショップ参加者は1,150人
ソニー、ホンダ、トヨタ、日産、リクルート、NTTドコモ、NTT東日本、ソフトバンクなど国内大手中堅組織60社以上でデザインスプリント顧客開発モデルを支援し、多数の新製品リリース、新規事業化に寄与している。

AI駆動開発しているアプリ

◼ 事業創造Saas
◼ 事業開発者向けAIエージェント
◼ 糖尿病患者向け自動献立作成アプリ
◼ クライアント企業のソフトウェア開発

執筆中の論文

◼ イノベーション・フォーマット理論
◼ 事業改革におけるAI 駆動ソフトウェア開発の有用性
◼ 自己実現フレームワーク

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