デザインスプリント超入門

まずはデザインスプリントの間違えられやすい点を踏まえ、まだご存じない方向けに解説をします。デザインスプリントはネットで検索をすると、ソフトウェア開発やITサービス開発の例が多く出てきますが、ソフトウェア開発やITサービス開発のための特定のメソッドではありません。

製造業などモノ作りの現場も含め、あらゆるの業種・業態で活用でき統合的な考え方です。弊社のクライアントには、デザイン制作、光学機器、飲食サービス、医療サービス、介護サービス、アパレル、事務用品、食品、金融商品、自動運転の分野、コンサルタント業、コーチ業など、実に幅広い業種の方々がいらっしゃるからです。その理由は、特定の状況に利用するメソッドではなく、課題解決のフレームワークそのものだからです。

ネットで検索してソフトウェア開発やITサービス開発の例が多いのは、「モノ」が介在しないこれらのサービスの方が取り組みやすいためです。もう1つ初心者向けにお話したいのは、デザインスプリントで欠くことのできない最重要ポイントです。

それは「仮説検証」を行うことです。デザインスプリントの最後から2番目のタスクに「5幕構成でインタビューをする/インタビューメモをとる」がありますが、これを正しく行い、最終タスクで改善点を見定めることで、「売れない商品、サービスを世に出してしまい、事業が失敗してしまう」ことを防ぐことができます。

大切な点なのでもう一度書きますが、想定ユーザーやステイクホルダーに適切なインタビューを行うことで機会損失を防いだり他社ばまで気づいていないビジネスチャンスを発見する「仮説検証」がデザインスプリントの役割です。

検索結果で出てくるサイトに書かれている会社の多くでインタビューまでしていない(社内にそのノウハウがないため)例が見受けられますが、こららは本質的には「デザインスプリントをした」とは言えません。だから、結果的に失敗か、薄い内容の記事しか書けないのです。

執筆者

SPRINTマスター夏本 健司

SPRINTマスター

夏本 健司

スプリントジャパン株式会社 代表取締役。東京藝術大学美術学部卒業後、テレビ朝日グループ、電通グループを経て2002年に独立。

20年間UIデザイナー業務を行ったのち、2016年よりデザインスプリントのテストマーケティングとメソッドのローカライズ化を始める。

主な実績
1998年:保険業界の新規ビジネスにて5億円の出資を成功させる
2000年:建築業界の新規ビジネスにてゼロから月商4000万円の事業へ
2002年:金融業界の新規ビジネスにて会員数を2万人から20万人へ成長させる
2004年:教育事業の立ち上げにて52のカリキュラム構築を担当
2005年:健康分野の新規ビジネスにて3ヶ月で損益分岐を達成
2016年:デザインスプリントをサービス化を開始

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