デザインスプリント超入門

まずはデザインスプリントの間違えられやすい点を踏まえ、まだご存じない方向けに解説をします。デザインスプリントはネットで検索をすると、ソフトウェア開発やITサービス開発の例が多く出てきますが、ソフトウェア開発やITサービス開発のための特定のメソッドではありません。

製造業などモノ作りの現場も含め、あらゆるの業種・業態で活用でき統合的な考え方です。弊社のクライアントには、デザイン制作、光学機器、飲食サービス、医療サービス、介護サービス、アパレル、事務用品、食品、金融商品、自動運転の分野、コンサルタント業、コーチ業など、実に幅広い業種の方々がいらっしゃるからです。その理由は、特定の状況に利用するメソッドではなく、課題解決のフレームワークそのものだからです。

ネットで検索してソフトウェア開発やITサービス開発の例が多いのは、「モノ」が介在しないこれらのサービスの方が取り組みやすいためです。もう1つ初心者向けにお話したいのは、デザインスプリントで欠くことのできない最重要ポイントです。

それは「仮説検証」を行うことです。デザインスプリントの最後から2番目のタスクに「5幕構成でインタビューをする/インタビューメモをとる」がありますが、これを正しく行い、最終タスクで改善点を見定めることで、「売れない商品、サービスを世に出してしまい、事業が失敗してしまう」ことを防ぐことができます。

大切な点なのでもう一度書きますが、想定ユーザーやステイクホルダーに適切なインタビューを行うことで機会損失を防いだり他社ばまで気づいていないビジネスチャンスを発見する「仮説検証」がデザインスプリントの役割です。

検索結果で出てくるサイトに書かれている会社の多くでインタビューまでしていない(社内にそのノウハウがないため)例が見受けられますが、こららは本質的には「デザインスプリントをした」とは言えません。だから、結果的に失敗か、薄い内容の記事しか書けないのです。

執筆者

SPRINTマスター夏本 健司

事業創造イノベーター/AIソロプレナー

夏本 健司

複数企業の事業コンサルタントをしつつ、AI 駆動ソフトウェア開発とマインドチェンジのコーチをしています。
ライフワークでは、社会課題の解決を AI と共に成し遂げる活動・研究をしています。

スプリントジャパン株式会社 代表取締役。東京藝術大学美術学部卒業後、テレビ朝日グループ、電通グループにて、 Web構築ディレクター/UIデザイナーを経験。

2017年に「デザインスプリント」のテストマーケティングと企業内研修・公開ワークショップを開始。

2021年に「顧客開発モデル」をベースにした「失敗しない事業開発法」のサービス化を開始。

2024年に「AIによる事業創造プロセスの生産性向上」のサービス化を開始。

主な実績

デザインスプリント顧客開発モデルのファシリテーター歴7年、企業内研修・公開ワークショップ参加者は1,150人
ソニー、ホンダ、トヨタ、日産、リクルート、NTTドコモ、NTT東日本、ソフトバンクなど国内大手中堅組織60社以上でデザインスプリント顧客開発モデルを支援し、多数の新製品リリース、新規事業化に寄与している。

AI駆動開発しているアプリ

◼ 事業創造Saas
◼ 事業開発者向けAIエージェント
◼ 糖尿病患者向け自動献立作成アプリ
◼ クライアント企業のソフトウェア開発

執筆中の論文

◼ イノベーション・フォーマット理論
◼ 事業改革におけるAI 駆動ソフトウェア開発の有用性
◼ 自己実現フレームワーク

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